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池田まき 渾身の13分スピーチ

いま北海道5区補選が熱い。
当初、「町村信孝の弔い選挙」を掲げる和田義明氏(自民公認・公明など推薦)の地盤を含めた優勢が伝えられていたが、12日告示直前には「誰一人置いてきぼりにしない政治つくる」と訴える池田まき氏(野党統一候補)に並ばれたと地元紙が報じた。
楽勝と踏んでいた安部官邸は、昨日、菅官房長官が地元入りし、てこ入れを余儀なくされる情勢。

本補選が、与野党対決というだけでなく、野党側が「4野党(民進・社民・共産・生活)統一候補」で臨む最初の選挙でもあり注目されている。
大手新聞・テレビには、与野党対決の構図と政局ばかりが報じられているが、野党側の候補者である池田まき氏の演説がすごいと評判になっている。

以下、その演説の動画と書き起こしされた全文。

【北海道5区】4月10日◆千歳グリーンベルト広場 池田まきさんの街頭演説全文

…………….
みなさん、きょうは、こんなにたくさんお集まりいただき本当にありがとうございます!
改めまして、わたくし、北海道5区補欠選挙立候補予定者の池田まきです。(拍手)
今回の選挙は、本当に重要な選挙です。

私も、これまでのあいだ 一生懸命走りながらも、不安もあり、とまどいもあり、ふるえながら、ここまで来ました。
しかしながら、いつも思っていたのは、今まで出会ってきた多くの人たち、生きづらさをかかえながら、この国で命を落としてきたひとたち。あるいは今、悩みながら生きている人たち。そしていまここにいる 平和を願う、安心な社会を願う、一緒にたたかってくれるみなさんと、 池田まきは、今ここに立っています。
ほんとうにありがとうございます!(大きな拍手)

わたくし池田まきは、この20年間は、福祉の仕事をしてまいりました。 
この20年間、社会福祉制度は大きく変わりました。人口減少や少子高齢化、今に始まったかのように、財源や制度がどんどん削られていきます。しかしながら、わたしが仕事に就いた20年前からすでに少子高齢化は始まっていました。だから、専門性を、ということで 福祉や介護の国家資格がない、地域に在宅福祉の制度がどんどんつくられてきたのです。
それは、戦後の憲法が精神となっていました。基本的人権の尊重です。
戦後貧しくて、何もなかったかもしれない。みんなが苦しかった時代。
でも、人権は大切にしよう、生存権は大切にしよう。個人の尊厳ある暮らしにしよう、そういうことが、いまの憲法には謳われていたわけです。
その実現のもとに、社会福祉や社会保障があると思っていました。

しかし、この20年間を振り返れば、小泉政権下で始まった社会福祉基礎構造改革というものは、お金でサービスを買う。条件に見合った人だけがサービスを受けられるという、ちぢこまったサービスになってしまった。必要な人に必要なものが届いていない。そういう思いで、この間、私も苦しみながらも、いち人間として、仕事を超えて、活動してまいりました
ひとりとして活動はできる。
いち人間として向き合うことができる。支え合うことができる。
そう思えたのは、今の憲法があるからです。

そしてこの福祉の20年、権力者とも向き合ってまいりました。弱者というものは常に権力者から侵害を受けるものです。犠牲になるものです。だから、私はいつも、守りたかった。
その守るという行為は、社会正義を忘れ、保身に走る人が多くなってしまった、
それは、政治の在り方が、まさにその姿ではないでしょうか。

わたしは、なぜここまで、ぼろぼろになりながらも、ひとりの目の前の人を守るのか。それを振り返ると、やはり私の生きざまにあったと思います。
わたしは幼少期、本当に家庭の中では居場所がありませんでした。暴力やDVと言われている、そういう家庭の中で いつもおびえて暮らしていました。だからこそ、人の気持ちがわかります。人の痛みだけではなくて心の中がわかります。心の叫びも感じます。だから、その人たちの声を、本当に守りたい。

いま、安倍政権は、国民の声を聴こうとしていません。
昨年の9月、安全保障関連法の強行可決。
これは、衆議院の中の3分の2議席。それをとっただけの数の理論ではないでしょうか
本来政治家というものは、あるいは政治というものは、投票行為の出来ない人たち、要するに子どもたちや、認知症や、知的障害でその行為ができないひとたちのぶん、この国のすべての人たちのことを想うのが、政治ではありませんか?(そうだ!)

自分たちの利権だけの、そんな政治は終わりにしたい。
本当の私たちの政治は、私たち市民でつくっていきたい。
声なき声を、今こそ思いに変えられる。そんな選挙はないと思います。
今回の補選、大変厳しいことは重々承知しております。
立候補を表明した時、「どうせ負けるだろう」そんな声が飛び交いました。
でも、どうですか?
今ここまできて、こんなにたくさんのみなさまが、そしてこの5区を超えて、たくさんの人が動いています。これが国民の意志ではないでしょうか!(そうだ!!大きな拍手)
私たちの意志ではないでしょうか。平和を願う、安心の社会を願う、声なき声。
そして本当の社会保障に結び付ける想いは、私が責任を持ってやります。

いままでの経験、老老介護で悩みながら心中する人。介護サービスがあってもたどりつかない人。一生懸命働きながら、中学生がいじめにあう、中学生が殺人までしてしまう、なんで、こんな世の中になってしまったのか。
この世の中で、加害者にも貧困や格差や差別があるはずです。だから私は、そこを解消し、この国の中の残虐な事件をなくしたい。加害者を生まない国にしたい。被害者や犠牲者を生まない国にしたい。本当の福祉国家に、私が必ずしてみせます。

しかしながら、この安全保障関連法を廃止に追い込むには、みなさんのちからが必要です
わたくし池田まきは、自衛官の命も守りたい。現場のその当事者である自衛官だからこそ、
いまのこの危機感を誰よりも感じていらっしゃると思います。
私も現場にいたからわかる。法律ができる時、そんなバカなことはないだろう、と思うことがたくさんありました。
今、安全保障関連法がほんとうに危ない!
その危機は自衛官こそ、感じていらっしゃると思います。
だから絶対に廃止を求めて、私は、自衛官のいのちを守りたい、家族の不安に寄り添いたいと思います。誰一人として、この国で 戦争で犠牲者をうみたくありません。

先ほど待機児童の話になりました。今話題になっているから子育て支援の問題、いろいろ出てくると思います。でも、本当の子育て支援は、この国のすべての子どもたちを、戦争に送らないということではないでしょうか。(そうだ!!大きな拍手)
戦場に送らない。そして、この国が、戦争に巻き込まれない。この国の子どもたちを、絶対に戦争で犠牲にしないということだと思います。

どうかみなさんと、ずっと平和を、本当の安心を、きづいていきたいと思っています。
あと2日、選挙戦に入ったら大変に厳しい戦いだと思います。相手は権力をつかい、そして、政党であることを充分につかう選挙で挑んでくるでしょう。 私たちはそういう力には負けない力があります。1人1人の市民の力、これは、未知なる大きな力であると私は信じています。(拍手)
この5区じゅうを、5区全部を日本全国から本当の平和への祈り、本当の安心社会をつくっていく
池田まきはすべてをかけて、全身全霊をささげて戦ってまいります!
どうか最後まで、ご支援くださいますよう、おねがいいたします!!
…………….

必要な人に必要なものが届いていない。
誰一人置いてきぼりにしない政治つくる。
加害者を生まない国にしたい。
被害者や犠牲者を生まない国にしたい。
本当の福祉国家に、私が必ずしてみせます。

そう語る池田まきさん。
選挙に行く前にぜひお聴きください。



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